「人間嫌い」私の場合…4
23才の時に少女漫画家としてデビューしましたが
漫画家生活は「こんなはずじゃなかった」ことの連続でした。
漫画家は人気商売ですので、
人気が出ないといい仕事はもらえません。
デビューした作家は誰もが「人気作家」を目指して奮闘しますが
選ばれるヒトはその中のごくごく一部です。
で、私もそれなりに奮闘はしましたが
思ったような活動は出来ずにリタイアすることになりました。
それが34才の時。。。
一度も締め切りを破ったことのない、そういう意味では
自分は優秀?な作家のつもりでしたが、
あの業界ではそんなことは何の意味もないことでした。
編集部が本当に大事にするのは、
締め切りを破りまくりワガママを言いまくる、
人間的にどんなにアレなヒトだろうとも
「売れる作品を描くことが出来る作家」だったのでした。
11年間、専業で漫画を描きましたが
もともと「好きで好きで仕方がない」という気持ちが
あったわけでもなかったせいか、
リタイア後まったく漫画家生活に未練はありませんでした。
でもその代わりに深い深い「心の闇」を抱えた
暗黒時代に突入することになったわけなのでした・・・
思ったように成果を出せず、
エゴを満たすことが出来なかった自分に対して
「私は生きる価値のない人間」というレッテルを貼るのは
簡単なことでした。
正直言えば何もせずに引きこもりたいトコロでしたが、
ひとり暮らしで経済的にもカツカツ状態でしたので
とりあえず仕事を探し働きに出るしかありませんでした。
もう「絵を描く」仕事には携わりたくなかったので、
誰でも出来るような、いわゆる「パートのオバちゃん」的な
仕事を探し普通に通勤を始めました。
縁あってその仕事は現在でも続けております。。。
が、特別やりたい仕事というわけでもなかったので
気持ちとしてはいつもいつも憂鬱。。。
生きていて何の意味があるのか
なぜ生きていかねばならないのか
一分でも一秒でも早くこの世から消えたい
そんな気持ちをいつもいつも抱えてるような
暗黒時代がその後16年間も続いたのでした。
(つづく)
[人間嫌い・人が怖い] カテゴリの最新記事