心の闇解放*原因は22年前の最悪な出来事…(4)
前回からの続きです。
そしていよいよ、実際の仕事にかかることになりました。
Aさんは自分の企画のため、
自分で集めてきた作家を起用して新しい雑誌を創刊しました。
私の場合は原作付きなので、自分でお話を考えることは
一切ありませんでしたが、登場人物のデザインなどは私がしました。
作品はほとんどがオカルトふうというか、
ミステリーというか…それに多少ファンタジックな演出もあったりで
色々大変ではありましたがやりごたえはありました。
原稿を仕上げ、実際に商業誌となって出来上がったモノを
手に取った時はやはり新鮮な感動がありました。
Aさんからは「次はこんな作品を」と、いくつかの
アイディアを話されて、スケジュールを組んだり、
それまでは全くなかった、いわゆる
“カンヅメ”状態というのも体験しました。
そんなこんなで半年…1年と時間は過ぎて行き…
毎日慌ただしく原稿を仕上げていくのはいいのですが、
いつしか私の胸にはまた再び、暗雲が立ち込めて来たのでした…
“仕事はもらえてるけども…”
“なんかおかしいよね…”
“読者からの反響もないのでは…?”
“アニメ化?ゲーム化??こんなんじゃどう考えてもムリじゃね?”
“話が違ってないか?…”
いつまでも良い意味での変化の兆しが見られない状況に、
嫌な予感や焦りも感じ始めたのでした。
“やっぱ、私じゃダメなんだろうな…”
“いくら凄腕マネージャーでも…”
今考えてみれば、大きな誤算はここにありました。
Aさんは今まで、売れっ子作家を何人も世に送り出してきた
実績のある人でしたが、私には実績はありません。
ご縁があって一緒に仕事をさせてはもらえたけれども
“必ず成功する”保証はどこにもなかったのです。。。
その後、イヤな予感が次々と現実となって
くるような日々が続くことになってしまったのでした・・・
(つづく)
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