【自我のハナシ】21*普通にやっちゃってる二元論(1)
私達人間は、基本、二元の世界で生きてます。
二元論、二元性などと言いますね。
光:闇
善:悪
右:左
男:女
好き:嫌い
過去:未来
などなど…あげてみたらキリがないくらい
何か2つのものを対極に置いて認識してます。
これは社会生活を営んでいく上で
物事の関係性とか、何かを説明する時など
ごくごく普通に使ってる概念ですよね。
ところが、これがあまりにも絶対的なモノという
認識をしてしまってて、苦しみに繋がっていく…
ということが多々あるように思うのです。
対人関係などにおいて、とても危険な状態にまで
発展してしまう恐れがあるのが
善悪や、どちらが正しいか間違ってるか、、、など
このあたりだと感じてます。
たとえば、職場で同僚などと、
または家族や友人知人と喧嘩したとして
どっちが悪いという話になった時、おそらく双方ともに
“自分は悪くない、悪いのはそっちだ”という
ことになる場合もあるかと思います。
非常に険悪になってしまい、
仲直りなどの修正も効かなくなる可能性も
充分にありますよね。
これもやはり、なにか問題があった場合
どっちかが悪い、誰かが悪い、という
善悪を決めたがる二元性の頑なな面が出てしまってる
状況だと思うのです。
そして、対人関係においての二元性は特に複雑…というか
メンドクサイ仕組みも同時に働いてしまってます。
人は、自分の内面を相手に映して見ているので
相手の悪い部分というのをついつい攻撃したくなるのです。
相手の悪い(と思い込んでる)部分、というのは
自分の中にあって自分で許せてない部分ですね。
そこをお互いに攻撃し合ったところで
もうすでにどっちが悪い…という話ではないと思うんですね。
ただ、一般的に大部分の人は
対人関係においていちいちこんなことは意識してないと思うので、
「対人関係はホントに難しい…」ってことに
なってしまうと思うのです。
何かこじれてしまった時、だいたいは
どちらかが【良い・悪い】【正しい・間違ってる】に
こだわってるんじゃないかな…と。。。
それを心のどこかで承知してれば
(まぁ、自我の特性だししょうがないかな…)
みたいな感じで、ちょっと楽になるかもしれません。
(つづく)
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