【自我のハナシ】10*自我は他人ありき…ついつい人と比べてしまう

自我は「分離してる」と思い込んでる…ということですので、
当然“自分”と“他人”、というふうに違うものとして認識してますよね。

 

そして他人の存在があって、初めて、自分というものが認識出来てる
・・・ということになってるようで。。。

確かに、この宇宙に自分一人しか存在してないとしたら…
自分というものが一体何なのか…全く分かりませんよね(たぶん)。

で、ここでよくやってしまいがちなコトが…

自分と他人とを比べる

ということじゃないかな〜と思います。

人間のように知能が高くて、社会生活を営んでる生き物の場合
「比べる」ということはついついやってしまうことだと思うし、
「比べる」ことそのものは別に悪いことでも何でもないと思うのです。

。。。が!

この「比べる」ことによって悩みや苦しみに発展してる場合が
けっこう多いように感じます。

自分も思い当たることがあって、
同い年の友人知人が何人も色んな分野で成功してて、
地位や富を築いてるのを遠くから見ては
何もない自分と比べて、ずいぶんと落ち込んだりしたものでした。

どうしてただ「比べる」だけで、こんなに苦しみが
出て来るんだろう・・・?ってことなんですが…

そこには自我のお仕事である【分別】に加えて【ジャッジ】
働くからなんですよね。

たとえば…

友人のAさんは背が高くてスタイルがいい
それに比べて
自分は背が低くて太ってる

という状態だとすると、ここまではただの比較なので
分別してる(身長、体重、スタイル)とはいえ、
この状態で何もネガティブな思いが出てこなければ
特別問題はなくOKなわけです。

でも大概やってるのは・・・

背が高くてスタイルがいい=良いこと
背が低くて太ってる=悪いこと

この、良いか悪いか、というジャッジをし
悪いことだ!ダメだ!!と心底信じ込んでしまった瞬間から、
これは悩みや苦しみになってしまう
んだよ〜〜〜っっっ!
…ということなんですよね。

自我は常に生き残りをかけていますので、
どうしても他人と比べて自分を少しでも良い方へ、良い方へと
持って行きたい!と思うのは当たり前なことだと思います。

が、それで苦しい気持ちが出てきてしまった場合
その対処として…

人と比べるのはやめる!
人は人、自分は自分と割り切る!

などなどのアドバイスがされたりすることもあるかと思うのですが、、、
ストレスなくこう出来る場合はそれでいいとは思います。

でもこれ、言うほど簡単には出来ないんじゃないかなと。
なぜかと言うと、自我さんてもっとも〜っとワケありで
複雑なモノですから・・・

なかなか人と比べることをやめられない…という場合も、
やめられない自分はダメなんだ…とか凹む必要はまったくないと思います。

自我がやってることとしては当然なこと、自我の特性なんだから
まぁしょ〜がね〜よな〜〜〜・・・くらいに構えてあげて、、、

なおかつ“なんで自分はそこに引っかかってるんだろう?”
“本当はどうしたいの?”“本当はどうしてもらいたいの?”
…という、自分の「本当の声」の方へ、ちょびっとでもいいので
意識を向けてあげるといいんじゃないかな〜と思います。

 

(つづく)

 

 
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